漫画と聞くと派手な展開やバトルを想像するかもしれませんが、鍋倉夫先生が描く「路傍のフジイ」は全く違います。
地味でもの静かな主人公・藤井静の日常がじわじわ心にくる作品です。「このマンガがすごい!2025」で5位、「マンガ大賞2025」で2位ってのも納得です。
この隠れ名作がどうして現代の疲れた人に刺さるのか、ゆるっと紹介します。
静かさがクセになる。まるで漫画版「徒然草」
「路傍のフジイ」は、他人との距離を保ち、必要最低限の生活を貫く40代の独身男・藤井静のささやかな日常の出来事を描いた作品。
ド派手な展開はないけど、日常の何気ないシーン、同僚の雑談、街の風景など、古典文学の「徒然草」みたいな雰囲気があるのです。
Xには「読んでて考えさせられる」といった声もあり、この静けさが逆に新鮮。藤井の過去がチラッと出てくるたび「ほお〜」ってなる。
派手さはないけど、読むと頭の中が整理される感じがして不思議とクセになりますよ。
藤井流の処方箋が疲れた人に刺さる
藤井のミニマリストな生き方は、物や人にこだわりがないように見えますが、そこには自分なりの想いと現代社会へのささやかな抵抗があるように思えてきます。
SNSとか忙しさでヘトヘトな現代人に「それでいいの?」って突きつけてくるわけ。藤井の冷めた態度は時に反発を招くが、それが嫌味ではない。
Xの読者からは「現代社会に疲れた人に刺さる」との声がありますが…
まさにその通り!
他人と深く関わらないが、完全に無関心でもない。さりげない優しさや観察の裏に隠れた人間性が、疲れた心をじわじわと癒していくのです。
藤井の生き方は「何かを捨てることで見えるものがある」と教えてくれる処方箋なのかもしれません。
みんなが認める名作、あなたはどう思う?
「マンガ大賞2025」で2位に輝いたこの作品は、書店員や読者が「薦めたい」と感じた証拠。
どことなく古典文学っぽいのに、現代人にも響くから評価が高いんだと思います。藤井の生き方に共感できるかどうか分かれるけど、そこが面白いです。
鍋倉夫先生がXで無料試読のリンクを紹介しているので(2025年3月27日の投稿)、興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
路傍のフジイはビッコミやマンガワンで途中まで無料で読めたりします。
気に入ったら単行本もよろしくお願いします!
ビッコミ
路傍のフジイ〜偉大なる凡人からの便り〜 https://t.co/7hc12vRZIc— 鍋倉夫 (@nabekurao) March 27, 2025
とくに「人間関係が面倒くさい」と感じている人にはおすすめです。
何故か読み進めてしまう作品。
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