九龍ジェネリックロマンス ミステリー、SF、ロマンスが混ざり合いカオスが極まる

九龍ジェネリックロマンス アニメ漫画
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『九龍ジェネリックロマンス』は眉月じゅん先生による漫画で、2019年から週刊ヤングジャンプで連載されています。2025年にはアニメと実写映画が公開され話題を集めています。

この作品は、ミステリー、SF、ロマンスが融合した複雑なストーリーで、読者を引き込む一方で、その難解さから「カオスすぎる」と感じる人も多いようです。

そこで、散りばめられた謎や伏線、そしてなぜカオスと思えるかを深掘りしてみましょう。

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『九龍ジェネリックロマンス』大まかなあらすじ


物語の舞台は、香港の九龍城砦をモデルにした「ジェネリック九龍」、通称「第二九龍寨城」。この街は、過去・現在・未来が交差する不思議な空間で「後悔」を抱く者だけが見ることができます。

主人公・鯨井令子(32歳)は、不動産会社「旺来地産公社」で働く女性で、同僚の工藤発に密かに想いを寄せています。

しかし、彼女は自分と瓜二つの女性(鯨井B)の写真を発見し、自分の記憶がないことに気づきます。

彼女はクローン(ジルコニアン)なのか、ジェネリック存在なのか? 物語は、鯨井のアイデンティティ探求と工藤との恋愛を中心に、クローン技術やジェネリックテラ(第二の地球)の謎を交えて展開されます。

メタバースではない!ジェネリックなのだよ。

散りばめられた謎と伏線

この作品の魅力であり、カオスさの源泉は、物語に散りばめられた数多くの謎と伏線。主なものを挙げてみましょう。

ジェネリック九龍の創造

ジェネリック地球
11巻で、九龍は工藤の意識とジェネリックテラの相互作用で生まれたと確認されています。

何でも「強い後悔」がジェネリック九龍を生み、工藤がリアル鯨井(R鯨井)の遺灰を九龍の地に撒いたことがきっかけとされています。

工藤の影響

工藤

九龍の風景は工藤の記憶に基づいて変化します。

古い店は残り、新しい店は失敗し、工藤が知らない情報はグエンによって追加されます(9巻)。6巻では、工藤の記憶の欠落により九龍の一部が崩壊する場面も。

鯨井の正体

鯨井

鯨井令子(G鯨井)はクローンではなくジェネリック存在で、R鯨井とは性格が異なります。彼女は九龍が見える者にしか認識されず、R鯨井の死後も消えない特異な存在です(11巻)。

金魚の対話

11巻で、鯨井の金魚が「この街は記号(symbols)だが、工藤と鯨井はそうではない。ただし、鯨井は工藤と話すとき記号になる」と語ります。この意味は不明ですね。

タリスマンの謎

九龍には「202 Accepted」や「403 Forbidden」といったウェブエラーコードが書かれたタリスマンがあり、ジェネリックテラの処理状況を示唆。G鯨井は「もう探さないで」と警告されます。

R鯨井の自殺理由

R鯨井は蛇沼グループの薬「メビウス」の過剰摂取で自殺(10巻)。

工藤のプロポーズを受け入れた後、人生の最終テストとして薬を服用し死亡。G鯨井は「下の巻」を読もうとしますが、その意味は不明。

未解決の伏線

小白のリアル(R)とジェネリック(G)が共存する理由、ユーロンがG鯨井を殺そうとする動機、周が工藤の影響を知っていた理由など、未解明の謎が多数残っています。

まあまあ、これらの伏線は、物語の進行とともに少しずつ明らかになるのですが…

完全に振り切ってます!

カオスすぎて頭がバグる

『九龍ジェネリックロマンス』の読者がすべてのピースを繋げるのは容易ではありません(断言)!そのカオスすぎる理由を考えてみましょう。

まずまず、ジェネリック九龍は、常夏の気候や時間の歪み、住民の多くがクローンやジェネリック存在である点で、現実感が薄いということ。しかも、街が「後悔」に依存し、工藤の意識で変化するという設定も「どゆこと?」となります。

そこに、ミステリー(鯨井の正体)、SF(クローン技術、ジェネリックテラ)、ロマンス(鯨井と工藤の関係)が複雑に絡み合い、期待を裏切る展開が続きます…

しかも、多層的なプロットライン(鯨井のアイデンティティ、工藤の過去、蛇沼の研究)が並行し、時間軸や視点が頻繁に切り替わるため、全体像を把握するのはガチ困難。

口コミやレビューを見ても、物語が「ノスタルジックなロマンスからSFミステリーに急変し、恐怖感が増す」「前後する展開が多く、キャラクターの目標が追いにくい」などと評されています。

それだけでなく、金魚の対話やタリスマンのエラーコードなど、細かい伏線が散りばめられており、鯨井と工藤の恋愛は、過去のトラウマやR鯨井の自殺が絡み合い、単純なロマンスとも考えにくい。

脇役(蛇沼、グエン、ユーロン)もそれぞれ秘密を抱え、物語に奥行きを加える一方、初読では混乱を増幅します。

絶対に眉月じゅん先生は、抽象的な概念や複数のプロットラインを巧みに扱い、カオスを意図的に作り出していますね。

 

『九龍ジェネリックロマンス』は、そのカオスな設定と難解なストーリー構造によって、読者に強い印象を残す作品。複雑な謎と伏線、ジャンルの混在、キャラクターの深みが、読者を魅了する一方で、頭を悩ませます。

とはいえ、このカオスさが作品の魅力であり、謎を解き明かす過程は知的で刺激的です。

実写映画は8月公開予定ですが、すでにアニメ(公式サイト)は公開中なので、アマプラやNetflixで物語を体験するのもおすすめです。

原作漫画はジャンププラスなどで一部無料キャンペーンをやっているのでチェックしてみてくださいね。

誰か鯨井と工藤の正体を教えて!

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