厚生労働省によると4月の全国の自殺者数が前年に比べ20%減少したことが分かりました。
しかし、このデータからは日本が抱える問題の根深さが示されとして、ネットではさまざまな意見が寄せられています。
自殺者数が前年比20%減
厚生労働省によると4月の全国の自殺者数が前年に比べ20%減少し、過去5年間では最も大きな減少幅だったことが分かりました。
4月の自殺者数、前年比約20%減 https://t.co/JO1ppi2wIy #tbs #tbs_news #japan #news
— TBS NEWS (@tbs_news) May 12, 2020
経済が回らないと自殺者が増えると言われていますが、経済を止まると自殺が減るということが明らかになったわけです。
とはいえ、このデータからは日本が抱える問題の根深さが示されたとして、ネットではさまざまな意見が寄せられています。
ネットの反応
自殺者数20%減のニュースを見たネットの反応を見てみましょう。
コロナ死者より自殺者数に目を向けない。なぜ、人生を諦めなきゃいけない
救える方法はたくさんあるはずなのに。— semiauto (@cocoa_19VID) May 10, 2020
予想通りですね。元々、人の悩みの多くはお金よりも人間関係に起因する事が多いので、収入が減ったくらいで自殺するわけがないんですよ。3か月くらい自粛したところで自殺者が増えるどころか逆に減るはずです。収入が減ったら自殺者が増えるっていうのは本当に人生で苦しんだ事のない人達の妄想です。
— 綾鷹@自粛賛成 (@Ayataka3141592) May 12, 2020
4月は新しい環境や新しい人間関係に疲れてしまうものですよね。コロナのせいで自粛してたから、そういうストレスは少なかったのですね。もはや自粛生活に慣れてしまって普通の生活に戻れるのか不安。
— 温泉たまご (@AI01257325) May 12, 2020
学校も仕事もオンラインが選択できる環境があれば自殺者を減らせる可能性が高いというニュースかと思います。辛い時は行かなくても良いという選択ができるように。そういう環境整備にこそ予算をつけ、補助金を出すべき。
— おさとう (@DWnygnFmq5l5kyx) May 12, 2020
登校拒否児や引きこもりや学校でいじめを受けてる人にとっては今の状況は天国じゃないかと思ってしまいますね。親は大変だけど。
— いしかわ君 (@hideki19731122) May 12, 2020
ベーシックインカムでもこんな感じの結果になるんじゃなかろうか
— カレーパンマン🇯🇵 (@syakekichi) May 12, 2020
理由は傾向を見るに、コロナ禍の日本人が戦争中と似たような精神状態にあるから。日露戦争、WW1と2、バブル末期〜崩壊直後、震災直後などは生存本能が働くため自殺率が確か低かったです。デュルケームの自殺論にもそんなこと書いてありました。自殺がいつもより増えるのはこのあとですね。
— 田中カズヒロ (@kz0uk) May 12, 2020
本当に自殺者は減ったのか?
自殺者が減ったとはいえ、全国で1455人もの人が自らの命を絶っていることを考えれば、決して少ない数字ではありません。
2019年に発表された日本財団の調査によると、日本における若者の死因で最も多いのが自殺であり、その原因の半数近くが学校問題を占め、さらにその半数は「いじめ」が原因ということが示されています。
参照:日本財団ジャーナル
つまり、自殺が減ったのは緊急事態宣言によって「学校が休校になった」ことの可能性が極めて高いのです。
これは学校が抱える問題、もっと言えば日本が抱える大きな問題ではないでしょうか。
もし、戦後から延々と続く古い日本の教育制度のひずみが若者の尊い命を奪っているのだとしたら、「オンライン授業」や「9月入学」などの必要性が問われている今この機会にすべてを見直す必要があるのかもしれません。

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