蟲柱・胡蝶しのぶは鬼滅隊最強である柱の一角を担いつつ、自分の屋敷で負傷した剣士の治療も担当しています。
いつも微笑みを絶やさない彼女ですが、その笑顔の裏には鬼に対する怒りと憎しみが渦巻いているのです。
そんな胡蝶しのぶのキャラ考察をしてみましょう。
薬学に精通した女性剣士「胡蝶しのぶ」
胡蝶しのぶは前線で戦うだけでなく、薬学のスペシャリストとして裏からも隊を支える鬼滅隊に欠かせない存在です。また、女の子が大好きな善逸に「顔だけで飯食っていけそう」といわしめるほどの美貌の持ち主でもあります。
可愛いうえにいつも笑顔を絶やさない彼女は、的確な医療行為と女神のような微笑みで隊員たちを日々癒しているのです。

[surfing_su_box_ex title=”胡蝶しのぶプロフィール” box_color=”#99ccff”]
・名前:胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)
・年齢:18歳
・特徴:夜会巻きに蝶の髪飾り、蝶の羽織
・出身地:東京府北豊島郡滝野川村(北区滝野川)
・公式人気投票:6位
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胡蝶しのぶの笑顔の理由
少女時代の胡蝶しのぶは、ちょっと怒りっぽく、勝気な性格の持ち主だったようです。
そんな彼女は常に笑顔でいるようになったのは、姉・カナエの死がきっかけでした。生前カナエから言われた「姉さんはしのぶの笑った顔が好きだなぁ」という言葉は、しのぶにとって宝物のように大切なものなのでしょう。
また、いつも朗らかな微笑みを浮かべていた姉を真似ることで、しのぶは姉を失った悲しみを埋めているのかもしれません。
“笑顔”は彼女のトレードマークであるのと同時に、胡蝶姉妹をつなぐ絆だといえるのではないでしょうか。
笑顔に隠された鬼への怒りと憎しみ
「でもそれが姉の想いだったなら私が継がなければ」という台詞の通り、しのぶは姉・カナエの意思を継承しようとしています。
那田蜘蛛山の任務を言い渡された際に「人も鬼もみんな仲良くすればいいのに」という一言にも、鬼を哀れむ姉の心を受け継ごうとしている様子が見て取れます。
ただし、それは使命感によるもので、本心は鬼への嫌悪感と憎しみが渦巻いています。そんな怒りを心の奥底にしまいこんで鬼に笑顔を向けるしのぶは、相反する想いの狭間で葛藤してきたに違いありません。
炭治郎にこぼした「だけど少し…疲れまして」というセリフからもしのぶの苦悩は伺えます。
そんなしのぶにとって、鬼になった禰豆子とともにあろうとする炭治郎の存在は、大きな救いになったに違いありません。
後にしのぶが童魔に告げる「仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる 私はそう確信している」という台詞は、蝶屋敷での炭治郎とのやり取りがあったからこそ生まれた言葉だったのかもしれません。
“もう一人の姉妹”であるカナヲはもちろん、長年背負ってきた「鬼と仲良くする」という姉の願いを引き継いでくれた炭治郎の存在もまた、しのぶの支えとなっていたのでしょう。
蟲柱独自の毒の突き技
蟲柱・胡蝶しのぶは他の隊士のように鬼の頸を斬るのではなく、毒を打ち込んで戦う異色の剣士です。
他の呼吸では「~の型」という名前が付けられていますが、しのぶが操る蟲の呼吸は「~の舞」というネーミングです。まさに蝶のごとく軽やかに戦場を駆けるしのぶの戦闘スタイルにぴったりです。
それはアニメでも見事に表現されており、那田蜘蛛山で累の姉の鬼相手に繰り出した「蝶の舞・戯れ」では、無数の蝶が飛んでいく映像を用いて太刀筋が可視化されていました。また、蝶の色が薄紫色なのは藤の毒を表現しているのでしょう。
攻撃された鬼がすぐに状況を把握できずに、まるでしのぶの剣技に見せられているような表情を浮かべるのも印象的でした。それほどしのぶの突きが鋭く、一瞬にして毒を打ち込んでいる証だといえるでしょう。
体の小さなしのぶですが、押す筋力はズバ抜けて強く、その威力は岩を貫通するほどです水の呼吸・雫波紋突きより速いという記載からも、しのぶが繰り出す突き技の威力がいかに鬼滅隊の中で抜きんでているかが伺えます。
童魔戦での胡蝶しのぶ

胡蝶しのぶがずっと笑顔の下に隠してきた鬼への憎しみは、姉の敵である上弦の弐・童磨を前にしてついに爆発します。
その激しさは、いつも丁寧な言葉遣いをする彼女が「私の姉を殺したのはお前だな?この羽織に見覚えはないか」と声を荒らげるシーンからも伺えます。
また「あとほんの少しでも体が大きかったら鬼の頸を斬って倒せたのかなぁ」というモノローグにも表れているように、この時の彼女は鬼滅隊の蟲柱としてではなく、カナエの妹・しのぶとして戦っていたのでしょう。
童魔戦は単に姉の弔い合戦にはとどまりませんでした。姉を失って以来”素”の自分を封印してきたしのぶが、本来の自分を解放した唯一の戦い、そう言い換えられるのではないでしょうか。
まとめ
鬼滅の刃「蟲柱・胡蝶しのぶ」のキャラ考察をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
胡蝶しのぶは童魔との闘いで自らが吸収されることで姉・カナエの仇を打ちました。胡蝶しのぶの死は読者の中には相当のショックを受けた人も多かったはずです。
しかし、これが鬼滅の刃という物語であり、鬼と命をかけた闘いであることを再認識させられます。
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