嘴平伊之助は猪に育てられた美少年キャラ。強い相手と戦いたいがために1人で突っ走ってきた伊之助ですが、炭治郎や善逸と行動を共にするうちにだんだんと伊之助にも仲間意識が芽生えてきます。
そんな嘴平伊之助のキャラを考察してみましょう。
素顔は美少年の「嘴平伊之助」
猪の被り物がトレードマークの伊之助ですが、素顔は女の子のような顔立ちの美少年というギャップが魅力的なキャラクターです。
最初のうちは群れることを嫌い「猪突猛進!猪突猛進!」と1人で突っ走っていましたが、炭治郎や善逸と一緒に任務をこなすうちに、だんだんと心境の変化があらわれてきます。
親分として禰豆子の面倒を見たり、他のメンバーとの見事な連携プレーで鬼を倒したりと、他人との距離を徐々に縮めていきます。
無限城で童魔と対戦した際に、生みの親である琴葉のことを思い出し、カナヲとの共闘の末に敵討ちを果たします。
これまで自身の生い立ちを語る際、伊之助は実にサバサバしており感傷的な様子はまったく見られませんでしたが、本人が自覚していない心の奥底には「親に捨てられた」というほの暗い気持ちがずっと存在していたのかもしれません。
自分が母にどれほど愛されていたかを理解した伊之助からは、持ち前の野性味に加え、いい意味で人間臭い一面が垣間見えるようになってくるのではないでしょうか?

[surfing_su_box_ex title=”嘴平伊之助プロフィール” box_color=”#99ccff”]
・名前:嘴平伊之助(はしびらいのすけ)
・年齢:15歳
・特徴:猪の被り物、上半身裸で隊服未着用
・出身地:東京府奥多摩郡大岳山(奥多摩大岳山)
・公式人気投票:5位
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心に響く伊之助の台詞
炎柱である煉獄さんの殉職時に伊之助が口にした台詞が「信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねえ!!」。
これはとっさの思いつきで口にしたものではなくて、伊之助自身の経験によるものではないでしょうか。
伊之助は頭の中でごちゃごちゃと思考を巡らせることが苦手で、複雑な心境を表した言葉は瞬発的には出てこないように思われます。そのことからも、この台詞は過去に他人からかけられたものではないのかと想像できます。
伊之助は育ての親である母猪をなくしています。家まで動物達の精子を身近で見て育ってきたであろう伊之助でも、母イノシシが死んだときは大きな喪失感を味わったはずです。また、伊之助に言葉を教えてくれた「たかはるの祖父」が既に亡くなっている可能性もあります。
大切な存在を失い、悲しみに暮れている時に投げかけられた言葉は、心に深く刻まれるのでしょう。おそらく、この言葉をかけてくれた人物は「たかはるの祖父またはたかはる」ではないでしょうか。
いずれにせよ、煉獄さんの殉職でいのすけは過去の出来事を思い出したのではないでしょうか。そして、その時に自分の支えになった言葉を伝えることで、炭治郎と善逸の悲しみを晴らそうとしたのかもしれません。
伊之助は天才?我流&短期間で呼吸を習得
伊之助が鬼滅隊に入ったのは、鬼滅隊員と偶然遭遇したことがきっかけでした。
鬼滅隊員との力比べで勝った伊之助は刀を奪い、最終選別のことや鬼の存在について聞き出したそうです。さらに、この時、伊之助は相手の胸ぐらを素手で掴んでおり武器を一切使用していません。
これらの情報から推測するに、当時の伊之助は鬼の存在を知らなかっただけでなく、刀を握ったことすらなかったと考えられます。
鬼滅隊員との力比べから最終選別に参加するまでにどれくらい期間があったのかは不明ですが、我流で呼吸法を身につけた伊之助は剣技の才に長けていると言えるでしょう。
炭治郎はトライ&エラーを重ねながら成長していく思考型、善逸はコツコツと反復練習を繰り返し技の精度を高めていく職人気質、とすれば、自分のひらめきを頼りに次々と新技を生み出す伊之助は3人の中で一番天才肌だと言えるでしょう。
伊之助の「獣の呼吸」
伊之助の「獣の呼吸」という野性味あふれるネーミングから想像すると、太刀を振るう際に猪やら熊といった描写が描かれてもよさそうなものです。
ですが、獣の呼吸の見せ方は他のどの型よりもシンプルです。原作でも太刀筋のみ描写され、アニメでも水の呼吸や雷の呼吸のように視覚効果バリバリの派手な演出はなされていません。
どうしてこのような静かな描写が採用されているのでしょうか。
おそらくそれは伊之助の攻撃が”切れ味”に特化したものだからなのでしょう.
千切り裂くような切れ味という特性を際立たせるために、あえて刀を振り下ろした際の残像と「 シャキン」という音のみで表現しているのだと思われます。
伊之助が名前を呼び間違える理由

いつも炭治郎や善逸の名前を呼び間違えている伊之助ですが、過去に1度だけ「炭治郎」と正しく呼んだことがあります。
義勇さんが「今のは(累の父親役の鬼)十二鬼月でも何でもない」と指摘したことに対し「わかってるわ!!十二鬼月とか言っていたのは炭治郎だからな!!」と言い返しています。
これが奇跡の1回だった可能性も否定できませんが、 本人が目の前にいなかったので自然と正しい名前が口をついて出たのかもしれません。
まとめ
鬼滅の刃の「嘴平伊之助」のキャラ考察をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
伊之助が炭治郎や善逸、そしてたくさんの鬼滅隊員との出会いを経て、どんどん変わっていく姿はとても魅力的です。
炭治郎や善逸ととも新柱になることを願っています。
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