アメリカの科学誌が発表する終末時計が過去最短の残り1分40秒になったと話題になっています。
ついに人類最後の日が近づいているのでしょうか?
終末時計の残りが「1分40秒」
1月23日にアメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が記者会見を開き、人類最後の日までの時刻を示す「終末時計」の残りが過去最短の「1分40秒」になっていると発表しました。
人類最後の日までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の時刻を発表してきたアメリカの科学雑誌は、大国間の軍拡競争や気候変動への対策の遅れなどで、人類に対する危機はかつてなく迫っているとして、これまでで最も短い残り「1分40秒」と発表しました。https://t.co/tKQPudZqSk
— NHK国際部 (@nhk_kokusai) January 23, 2020
世界終末時計とは、核戦争などによる人類の絶滅を午前0時になぞらえ、その終末までの残り時間を「0時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である。実際の動く時計ではなく、一般的に時計の45分から正時までの部分を切り出した絵で表される。「運命の日」の時計あるいは単に終末時計ともいう。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/世界終末時計
終末時計が残り1分40秒になった理由としては、アメリカとイランの対立激化、核軍縮への不信感、アメリカと北朝鮮の核ミサイル問題などの交渉停滞とし、世界的に軍事的な緊張が高まっていることが挙げられています。
また、気象変動への効果的な対策がないことも人類にかつてない危機がもたらされていると指摘しています。
ネットの反応は?
今回、発表された「終末時計」に関するネットの反応を見てみましょう。
終末時計、キューバ危機が2分前なのに金正恩がミサイル撃ったのも2分前だしトランプ大統領就任だけで2分30秒前というのだけ見ても重み付けが適当すぎて決めてる人間の中に設定厨が一人も存在しないクソ指標ということがわかる。
— はばキツ (@foxnumber6) January 23, 2020
核の問題に詳しければわかるが、終末時計は当てにならない。現在の危機を煽りすぎている問題のみならず、本当の核危機のタイミングには呑気な数字を出していたりするからだ。例えば62年のキューバ危機の際は「7分」だったし、83年に核危機を引き起こしたエイブル・アーチャー演習の時は「4分」である。 pic.twitter.com/V56aT1prDv
— fj197099 (@fj197099) January 23, 2020
この終末時計、記者集めておっさんがおごそかに時計の針進めるパフォーマンスがアホくさいなと思う
— miK (@000kmk) January 23, 2020
この終末時計、記者集めておっさんがおごそかに時計の針進めるパフォーマンスがアホくさいなと思う
— miK (@000kmk) January 23, 2020
終末時計を「怖い」と感じている人は少ないで、かなり冷静にな意見が多く見受けられます。
これまでの終末時計は?
1947年に創設された終末時計の残りが7分でしたので、かれこれ73年の間に5分20秒、時計が進んだということです。
しかも、その年によって終末時計は進んだり戻ったりしているのです。2000年以降の終末時計がどのような時刻を刻んでいたのかを見てみましょう。
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2002年 | 7分前 | 前年にアメリカ同時多発テロ。アメリカがABM条約からの脱退。テロリストによる大量破壊兵器使用の懸念。 |
2007年 | 5分前 | 北朝鮮の核実験強行。イランの核開発問題。地球温暖化の更なる進行。 |
2010年 | 6分前 | オバマ米大統領による核廃絶運動。 |
2012年 | 5分前 | 核兵器拡散の危険性の増大。原子力の安全性への懸念。 |
2015年 | 3分前 | 気候変動や核軍備競争のため。 |
2017年 | 2分30秒前 | トランプ米大統領が核廃絶や気候変動対策に対して消極的な発言。 |
2018年 | 2分前 | 北朝鮮が行っている核開発の影響。 |
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こうして見ると、主催者側の主観的な意見によって時計の針が進められたり戻されたりするようで、ユーキャンが毎年行っている「流行語大賞」と大した違いはないのかな?とも思えてきますね。
まとめ
人類最後の日まで1分40秒になった終末時計についてご紹介してきました。
安易に不安を煽ることは良いことではありませんが、世界に大きな変革が必要な時期がきているのかもしれませんね。
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