【新型コロナウイルスの致死量】WHOは約2%、英政府は約18%と見解が異なる

【新型コロナウイルスの致死量】WHOは約2%、英政府は約18%と見解が異なる ネットの話題
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WHO(世界保健機構)は、2月17日に新型コロナウイルスによる致死量はSARSより低い2%と見解を出しました。

しかし、イギリスの専門家は「深刻な脅威」と宣言し、中国河北省の致死量は18%としています。

この差はいったい何なのでしょうか?

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見解が異なる新型コロナウイルスの脅威

WHO(世界保健機構)は2月17日に行われた記者会見で、新型コロナウイルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)ほど致命的ではなく、 致死率は約2%との見解を示しました。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎は「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」と述べ、致死率は比較的低いとの見解を示した。
テドロス氏によると中国が17日に感染者約4万4千人分の詳細なデータを提供した。約8割が軽症で、約14%は肺炎や息切れが起きる重症に。約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となり、致死率は約2%。子どもが感染した例は比較的少ない。
出典:共同通信社

SARSの致死率は約10%、MERSの致死率は約30%とされています。

イギリス政府は河北省の致死率は約18%

一方、イギリス政府は2月10日、新型コロナウイルスは「深刻な脅威」と表現し、感染症を分析している英インペリアル・カレッジ・ロンドンMRCセンターは、湖北省では感染が確認された患者の致死率は約18%と分析しています。

また、1月26日の発表ではコロナウイルスの感染率は83%で、致死率は15%としていました。

なぜ、これほどまでにデータに違いがあるのでしょうか?

地域によって致死率が変わる

イギリス政府によると中国湖北省の致死率が極めて高い理由は、重症患者にしか手が回らず、死亡した人に対する感染者の確認が遅れているためとしています。

つまり、実際はもっと感染者数の母数が大きく、全体で見ると1%前後まで下がる可能性もあるとのことです。

致死率は2%を甘く見てはいけません!

とはいえ、新型コロナウイルスの致死率は2%なので深刻に考える必要はないのかといえば、決してそんなことはありません!

2月17日の発表では、世界で73,287人が新型コロナウイルスに感染しており、死者は1,872人、致死率は2.6%です。

一方、WHOは世界の人口の2/3が感染するリスクがあるとも警告しています。その理由は簡単です。新型コロナウイルスの感染力はインフルエンザよりも強力だからです。

日本では例年1000万人がインフルエンザに感染すると言われています。もしインフルエンザより感染力の強い新型コロナウイルスに3000万人が感染したとしたら、たとえ致死率2%でも60万人が死亡する計算です。

東京都杉並区の人口が56万人なので、ひとつの街の人口が消えてしまうのと同じなのです。

まとめ

新型コロナウイルスは致死量が2%だから、そんなに心配しなくて大丈夫と思っていたら大間違いです。

感染力の高い新型コロナウイルスは感染者の母数が極めて高くなる可能性があるからです。

安易に考えずしっかりと新型肺炎に対応していくことが大切です。

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