学校の休校が長期化しており、オンライン学習の必要性が問われはじめています。
そんな中、政府は小中学生のいる家庭にモバイルルーターの無償貸与を検討しているそうです。
ただし通信費は必要。マスク2枚に続き、政府の対策に非難が殺到しています。
モバイルルーター貸与…でも通信費は必要
政府はオンライン学習推進のため、通信環境の無い小中学生にいる家庭にモバイルルーターの無償貸与する方針を固めました。
ですが、毎月の通信は各自持ち…こうした政府のやり方に多くの非難が集まっています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校の休校が長期化する中、政府が、小中学生がいる低所得世帯でインターネット環境がない全ての家庭を対象にモバイルルーターを貸与する方針を固めたことが2日、関係者への取材で分かった。(中略)ただ、毎月発生する通信費は含まず、国や自治体、家庭の負担の在り方をさらに詰める。
出典:共同通信
モバイルルーターの通信費は速度制限なしの定額で月々3,000~5,000円程度です。年間で考えると4~5万円ほどの通信が必要になります。
こうした費用を各家庭は負担しなければなりません。
オンライン授業はZOOMなどを利用すれば、すぐにでも始めることが可能です。ZOOMを利用してオンライン会議をしている企業もいるので、その信頼性は高いと言えるでしょう。
とはいえ、何が何でも自宅でオンライン授業を受ける必要はなく、学校に行きたい人は学校で授業を受ければいいし、公民館のような場所があれば少人数で集まってオンライン授業を受ければいいだけです。
何もそこまでして家庭に通信費を負担させ、モバイルルーターを無理やり貸し出す必要はあるのでしょうか?
ネットの反応は?
通信費は別でモバイルルーターだけ貸与するニュースを見たネットの反応を見てみましょう。
モバイルルーター貸して、家でオンライン授業、まではすごくすごくいいのになんでそこで「だが利用料金はもらう」ってなるかな、、、子供の教育は将来の日本の土台づくりだよ。基礎工事手抜きした建物がどうなるかわかるよね。ここはdocomo、au、ソフトバンクさん、無料にします!って宣言して株上げて
— 汁濁流 (@gakushi9) April 2, 2020
モバイルルーターの機器貸し出しって通信料自前だったら個人で対応した方が安い気がする。昔のヤフーのモデムバラマキみたい。
— 裏手のおっさん (@akaaru5) April 3, 2020
モバイルルーターをネット環境の無い低所得層に貸与配布するというのは素晴らしい。
でも、通信費は別ね!ってwww
政府はいつから「押し売り」始めたんだよ。低所得層は通信費払えないからネット環境ないんだろ?お笑いかよ!!
こういう理解で良いのかな?
— Aimi Natsuki Annex. (@NAJPbrMkE2uj) April 2, 2020
しかし無理貸与されるようなモバイルルーターに学校から貸出のPCなんかでまともにオンライン授業できるんか?
— 地上専用アッライ (@tomoaki_red0812) April 2, 2020
朝からTwitter見たらモバイルルーター貸与ってあって、お?やっとまともなことし始めたのかな?って思ったけど本体だけ無料で貸与するだけwww利用料金は発生するからなってそれどこで契約しても大体そうだからねwww今のご時世、本体レンタルとか無料とかいろいろあるのに…しかもモバイルルーターて。
— ロゼ (@68_ROZE) April 2, 2020
モバイルルーターも教育格差の是正のためであって、その家庭の生活を潤すことが目的では決してない。教育以外のベネフィットも大きいからリスクを取ってもらうことは妥当。通信費も国が負担したら逆に他の国民が不利益を被ってしまう恐れがある。
— おてぃ (@OYO_ssh23) April 2, 2020
日本はIT後進国なのか?
学校が一斉休校になっている国は日本だけでありません。そして、学校が休校になるとすぐにオンライン授業やオンライン学習の取り組みを始めた国も少なくありません。
中国では3月19日、アリババと人民教育出版社が小学校の公式教材をもとにマルチメディア教材を開発し、AIを使ってテキストの読み聞かせや宿題の個別指導ができる学習システムを後悔しています。
いいな
中国、新型コロナ対策で小中高生1億8000万人がネット授業https://t.co/2AIS8W36L8
「小学校の授業は国営テレビチャンネルで放送。中高生はオンライン学習プラットフォームを使い、教育課程に基づく12科目169本の授業を受けられる。教師は新しい教材を追加し、プラットフォームの更新を継続」— 小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) (@jaguring1) February 18, 2020
また、アメリカなどでは各クラスの担任教師がZOOMなどを使って個々にオンライン授業を行なっていたり、夏までオンラインで授業を行うことが決定してる州もあるようです。
アメリカはものすごいスピードで自宅でのオンライン学習化に成功したが、日本はできないらしく時差通学で対処。これがいろんな意味で運命の分かれ道にならないといいけど。。https://t.co/qY2OhAitFw
— 雨女 (@rainy_women) April 3, 2020
日本でも一部の教師がZOOMを使って授業を行っている例もありますが、一斉休校開始から1か月も過ぎてから各家庭にモバイルルーターを無償貸与するなど、他国と比べると「遅い」の一言に尽きます。
残念ながら、日本はIT後進国と言わざるをえません…
企業にはテレワークを推進しているもかかわらず、なぜ小中学生は感染リスクを背負ってまで学校に通わなければいけないのでしょうか?
全世帯に布マスク2枚を配布することで数十、数百億の税金を使うのなら、子供たちのためにオンライン授業の推進に使ってほしいと心から願います。
まとめ
全国一斉休校を延長し、すぐにオンライン授業ができる環境をつくることが政府の役割ではないでしょうか?
モバイルルーターの通信費を各家庭に負担させることではありません。
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