太宰治が残した「勉強の素晴らしさについての教え」が共感できると話題になってる模様です。
ネットでは「つまりどういう事?」「なるほど興味深い」「ほお~」といった声が寄せられています。
太宰治が考える「勉強の素晴らしさ」
Twitterユーザーの「うまいごす@本と音楽の怪(@umaigos)」さんがツイートした、太宰治が考える「勉強の素晴らしさ」が話題になっている模様です。
太宰治が、勉強の素晴らしさについて教えてくれました。良いコト言うじゃない。このフレーズ何回も読んで自分を戒めよう。子どもが悩んだ時にも、この教えをうまく伝えられる様な大人になりたい。 pic.twitter.com/Zd5nAquwsz
— うまいごす@本と音楽の怪 (@umaigos) January 28, 2021
勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも科学でも、時間の許す限り勉強して置かなければならん。 日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされているということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからの、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!
ちなみに「カルチベート」とは英語の“cultivate”で「耕す」という意味です。 つまり「耕された人間になれ」ということのようです。
ネットでは「つまりどういう事?」「なるほど興味深い」「ほお~」といった声が寄せられています。
ネットの反応
太宰治が考える「勉強の素晴らしさ」に関するネットの反応を見てみましょう。







太宰治「パンドラの匣」
太宰治が書き残した「勉強の素晴らしさ」の一節は、長編小説「パンドラの匣」の中の「正義と微笑」で書き記されています。
「パンドラの箱」とは古代ギリシャ神話のひとつで、 ゼウスがパンドラに持たせたあらゆる災いの詰まった箱を、 好奇心から開けてしまい、全ての災いが地上に飛び出したが、箱の底に「希望」 とかかれた小さな光る石が残っていたという話。
勉強したことを全て忘れてしまっても、ひとつかみの砂金が残ってい良いとする太宰治の考は「パンドラの箱」に通じるものがあるのでしょう。
太宰治の「パンドラの匣」は2009年に映画化もされているので、興味のある人はチェックしてみてください。
「パンドラの匣」はHuluで見放題です!

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