タバコが感染リスクを高める恐れがあるとした新たな調査結果が報告されました。
喫煙で発生する酵素がウイルスの肺細胞侵入を助けるというもの。タバコが感染リスクを高めるというのは本当なのでしょうか?
タバコが肺細胞侵入を助ける
タバコが感染リスクを高める恐れがあるとした新たな調査結果が、欧州呼吸器学会が発行する専門誌に発表されました。
この報告によると、喫煙で発生した酵素がウイルスの肺細胞侵入を助けてしまうとのことです。
喫煙者は新型コロナに感染しやすい、肺細胞侵入を酵素が助ける-調査 https://t.co/wucN7HBb0k
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) April 9, 2020
この調査はバンクーバーのセント・ポールズ病院の呼吸器専門医らが中国のデータを基に観察研究したものです。
中国では感染によって死亡した男女比率は、女性より男性の方が高いことが分かっており、WHO(世界保健機関)によると中国の男性のほぼ半数は喫煙者で、女性の喫煙者は2%程度だったと発表しているのです。
それが今回の研究によって裏付けられたということです。
ただし、今回の報告で「喫煙者と非喫煙者の間で感染率が違う」というデータはありません。あくまで、感染してしまった場合、重篤化するリスクは喫煙者の方が高いということです。
なかには「自分はタバコを吸わないから安全だ」と考える人がいるかもしれませんが、 感染する可能性は誰にでもあるということを忘れないようにすべきでしょう。
ネットの反応は?
タバコが重篤化しやすくなるというニュースを見たネットの反応を見てみましょう。
コロナっていうか、タバコ怖ぇぇぇぇ
— ひゅーまんふぉとぐらふぁー (@Enterogas) April 9, 2020
再度、東京都医師会から新型コロナウイルスのお知らせ。大事なことなので、申し訳ないですがスクショしました。6に重症化を防ぐためにはタバコはやめる、と書いています。 pic.twitter.com/kKQTgVvEeL
— 稲本望@卒煙支援 (@nosmokerider) April 4, 2020
コロナ感染者の6割男性というのに関連してる行動は、タバコと夜の街と二郎だよな。今後の人の行動がめちゃくちゃ変わる要素だよ。
— ハメ仙人様(公式) (@hame_sennin) April 9, 2020
#コロナウイルス
手洗い、うがいしない、タバコ吸う、お酒飲む。そういう人が意外と多い現実。自粛しても意味なし。2千万人いる喫煙者を禁煙治療させない限り収まらない。禁煙者も他人の煙り吸わされてる人もリスク大。バーやスナックで感染者多かったのは喫煙者多くかつ飲酒で肺機能低下しコロナが。— 飛騨古川号 (@j6OkjgMzfvBx8hD) April 9, 2020
どこの局も同じのばっかり…💦
それより、新型コロナの死亡率男性が7割って記事に関心があるのよ〜
タバコを吸う率が高いから?副流煙のある環境に身を置いてる人が多いから?
どーして男性の方が重症化し易いのか知りたいわ!
— KATE (@katemermaidpipi) April 9, 2020
「ヤクザはタバコで肺が弱っている上に、入れ墨で肝臓まで弱っているので、コロナにとても弱い」っていう週刊誌の記事、あんまりにもボロクソに書かれすぎててポケモンのブースターの解説かと思った。
— 赤月ゆに 🦇 4月18日は二周年生放送 (@AkatsukiUNI) April 7, 2020
#コロナウイルス
タバコこそが、コロナリスク最大の原因。タバコは肺に穴を開け、肺炎にかかりやすい。そこにコロナウイルスが。禁煙者でも他人のタバコの煙り吸わされてる人もリスク大。2000万人いる喫煙者が禁煙治療しない限り無理。禁煙こそ最大のコロナ対策。禁煙しよう。https://t.co/LtVLbvJE7Y— 飛騨古川号 (@j6OkjgMzfvBx8hD) April 9, 2020
これはコロナウイルスの電子顕微鏡図です。青色は細胞、オレンジ色はコロナウイルス。コロナが細胞表面に広がり、しかも細胞よりものすごく小さい。元気な20代でもコロナはすぐ(特に肺)細胞侵入できて広がるから息できない致命的なウイルスです。インフルエンザとして扱いされないでください。 pic.twitter.com/iE5mi3vuqH
— 村長と村民@香港 (@goldenbaka_hk) February 23, 2020
喫煙者への警告
4月7日には国際結核肺疾患連合が、タバコの生産や販売の停止を呼びかけ、各国政府は喫煙者に禁煙するよう勧告する「道徳的要請」をするべきだとしたばかりです。
また、喫煙者が集まる喫煙所は、「密閉」「密集」「密接」の、いわゆる「3密」を満たすことになるため、罹患させないために喫煙所を一時的に閉鎖にする動きも進んでいます。
そして、今回はタバコと感染リスクにおける研究結果も発表され、喫煙者への風当たりがますます強くなっています。
なかには、間違った認識で「受動喫煙でも感染しやすくなる」「受動喫煙でも重症化しやすくなる」といったSNSでの発信も少なくありません。
これだけ喫煙者への警告が増えてきた時、とくに気をつけなくてはいけないのか「喫煙者への差別」です。センシティブな言動で喫煙者を攻撃する人も少なくありません。
まずは冷静になって対応をすることが大切です。
まとめ
喫煙者の多くは「本当はタバコをやめたいのだけど、なかなかやめられない」と思っているようです。
今回の感染拡大はタバコをやめるには最高の機会かもしれません。ぜひ、禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。
コメント