東京都渋谷でエンジニアの転職支援やプログラミングスクールを運営する(株)divの代表取締役を努める真子就有さんが、自身のSNSやYoutubeチャンネルを使って「喫煙者は一切採用しない」と発言し話題になっています。
喫煙者を採用しない会社
喫煙者を採用しない会社としたのは渋谷に本社がある株式会社divです。
株式会社divは2014年に創業し、現在は従業員数200名の企業まで成長したプログラミングスクールやエンジニアの転職支援を行う会社です。
代表取締役を努める真子就有さんは、2015年にはForbes誌の「注目のUnder30起業家10人」にも選ばれた優秀な若手社長です。
今後、喫煙者は一切採用しないことを決めました。オフィス等の喫煙場所は撤去。現在の喫煙者の禁煙外来費用は会社が負担します。法の範囲で個人の生き方は自由ですが、①健康②生産性③周囲への影響という観点で会社にとって良いことが何もありません。喫煙者不採用の会社が増えることを願っています。
— マコなり社長 (@mako_yukinari) April 27, 2018
[surfing_su_box_ex title=”マコなり社長プロフィール” box_color=”#99ccff”]
・名前:真子 就有(まこ ゆきなり)
・生年月日:1989年9月18日
・出身:福岡県福岡市
・身長:非公開
・最終学歴:青山学院大学理工学部
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真子就有さんは(株)divの代表取締役を努めるかたわら、自ら「マコなり社長」と称し自身のYoutubeチャンネルでビジネスに役立つマインドセットなどを数多く発信しており、2020年現在の登録者40万人をこえる人気ユーチューバーでもあります。
そんな真子就有さんはなぜ「禁煙」ではなく「喫煙者を採用しない」としたのでしょうか?
喫煙者を採用しない理由とは?
喫煙者を採用しない理由は何なのでしょうか?真子就有さんは自身のYoutubeチャンネルの中で以下のように語っています。
喫煙者を採用しない理由は2つあり、ひとつめは「自分がタバコが嫌いだから」という理由で、とにかく「タバコの臭い」が嫌いのようです。そして、ふたつめは「仕事中のタバコ休憩」が無駄な時間であり、非喫煙者に対して不公平であるという理由です。
さらにには喫煙には3つのリスクがあるとしており、それが「健康リスク」「生産性の低下」「周囲への悪影響 」と理由づけています。
株式会社divでは、社内での完全禁煙を行い、喫煙者には禁煙外来の費用を負担するなどして1年間様子を見たところ以下の4つのメリットがあったと主張しています。
- 会社に臭い人が一人もいない
- タバコ休憩という概念がない
- クリーンな企業ブランディングができる
- 健康で業務に集中しやすい環境ができている
動画はかなりセンシティブルな内容ですので、なかには不快な想いをした人も多いのではないでしょうか。
喫煙者を採用しないことは善なのか?
株式会社divの取り組みに関してネットでは圧倒的に賛成派が目立ちますが、良くないとする意見もあります。
まずは賛成の人の意見を見てみましょう。
マコなり社長見習って、うちの会社も喫煙者の採用控えたい..
けれども共同代表がすでに喫煙者という問題が🤔
健康でいてくれればいいんだけどな、、笑
世の中全体として非喫煙者の採用が加速していきそうだけど、逆に喫煙者の採用に特化した転職エージェントとか出てきそうで、少しだけ期待してる笑
— 川添雄太@炎の新卒起業家🔥仲間募集中 (@k_yuta_z) February 14, 2020
タバコ休憩の後のおっさん臭すぎるよ
喫煙者NGの会社が増えるのも頷ける
そもそも口臭含めて体臭が臭いのは一緒に居たくもない
マコなり社長のYouTubeでも清潔感や、匂いについてよく話されてた
タバコ吸うなとは言わないけど歩きタバコやらポイ捨てやら。非喫煙者にとっては全くメリットが無い
— YuTaの日記@ブログ初心者 (@new_hobbies_) February 11, 2020
喫煙者というだけで採用しないマコなり社長の会社の判断はエグいけど、正しいと思う。
— 巡回業者被害者の会N (@moryoman) September 3, 2019
次に反対の人の意見も見てみましょう。
喫煙は百害あって一利なしというけど、私はこれを読んでただただ「視野の狭い企業なのだな」と思った。
喫煙者を差別するのは自由だけど、その①②③に当てはまる物は他にもたくさんあることを覚えておこう。
次はスマホゲームをしてる人間を根絶するといい。
私は理解ある企業に就職できて良かった。— エロマンガ先生 (@imotoyu) April 30, 2018
こういうのを見かける度に映画未来世紀ブラジルのような社会が着々と近づいてきているんだなあと恐ろしくなりますね
正しいことも行きすぎるとカルトになりうるということを少しは頭の隅に置いておいてもらいたいと思います— 鼻が5時 (@moriaki12) April 30, 2018
禁煙を支援するのは素晴らしい取り組みだと思いますが、個人の生き方が自由であるからこそ、社外でまで禁煙を求めて私生活での嗜好を根拠に雇いませんというのは差別に当たるように思います。飲酒でも肥満でも民族や性別でさえ、会社にとってリスクがあったら同じようにできてしまうからです。
— くろいえのぐ (@enogu) April 29, 2018
喫煙者を採用するしないに関しては会社の方針であり、他社との差別化なので労働者が選択をすればいいわけです。
ただし、喫煙者にある種のレッテルを貼り付けることは、人権に係る差別に値するので十分に注意をしなければいけませんね。
タバコをやめたいのだけど、やめられない人
厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査」によると、現在習慣的に喫煙をしている人の中で「タバコをやめたい」と思っている人の割合は、男性で約26%、女性で約39%になりそうです。
つまり、男性喫煙者の4人に1人、女性喫煙者の3人に1人は「本当はタバコをやめたいのだけど、やめられない」という悩みを抱えているのです。
「喫煙者は臭い」「喫煙者は仕事の効率が悪い」「喫煙者は不健康」といったレッテルを押し付け、メリットとデメリットを比較するだけではタバコを止めることはできません。
どうすればタバコをやめられるようになるのかを社会全体で考えていく必要があるのかもしれませんね。
まとめ
喫煙者は一切採用しないという会社をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
実は「喫煙者は採用しない」という真子就有さんのメッセージに、一番反発しているのは「タバコをやめたいけど、やめられない」という人たちのようです。
マナーの悪い喫煙者も少なくありませんが、喫煙者をただ一方的に非難するのではなく、どうすればタバコをやめられるようになるのかを一緒に考えてみてはどうでしょうか。
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