中国の蘇州市が「文明コード」で市民を等級分けし管理する制度を導入したと話題になっています。
ネットでは「文明コードって何だよ」「ディストピア」「人間選別」といった声が寄せられています。
文明コードによる人間選別はじまる
中国江蘇省蘇州市が「文明コード」を用いて市民を等級分けして管理する制度を導入したと話題になっています。
中国・蘇州の「文明コード」に疑問の声、文明程度で市民を等級分け―仏メディア https://t.co/0JnEbF56Hj
— レコードチャイナ【記事紹介】 (@recordchina) September 6, 2020
記事によると、蘇州の文明コードは文明の厳格な基準に基づき人を等級分けし、 文明レベルによって得ることのできる社会的資源が決まるそうです。
かりに「文明等級の低い人」と見なされると、就けない仕事や入れない学校、入場が禁止される娯楽施設などが出てくるのだとか。さらに「文明指数の下限」に入ってしまうと生活そのものが難しくなる可能性があるとのこと。
ネットでは「文明コードって何だよ」「ディストピア」「人間選別」といった声が寄せられています。
ネットの反応
中国・蘇州の文明コードに関するネットの反応を見てみましょう。
パンドラの箱開けちゃってるよね
人間選別はもう始まってるんだよね— しお (@sioois_1957) September 3, 2020
文明コードってなによ。中国はすげぇな。人権ねぇな。
— しそみょうが (@ACRmjFieoyKrBao) September 6, 2020
文明ポイントがトレンドになるだろうね。20世紀のディストピア小説にありそうな設定。
— 獅子原じゅべ (@jubeque) September 6, 2020
中国の文明コードって、パラノイアの階級みたいなもんか。
信用が低くて反体制派ってバレたらZAPされちゃうのかな— TEN (@10_106m) September 6, 2020
どういうつもりかわからないけど、事実なら最悪。
学校まで規制すれば社会のモラルは低下し最終的には国全体を弱体化させることになるでしょう。— 空幻🌸🇯🇵 (@tenkokuhgen) September 6, 2020
中国の超管理社会=ディストピア
ご存知の方も多いと思いますが、中国は国家を上げてAI大国を目指そうとしています。
AIにかかる全ての分野で世界のトップに立ち、中国を世界の主要なAIイノベーションセンターにすることを目標とし、関連産業を含めた見込み規模は10兆元(約170兆円)にのぼります。
2032年に米国を抜いて世界一になるという予想もあり、中国が世界経済を支配するのではないかという警戒感が米国から出てきています。
中でも急速に進みつつあるのが「顔認証」です。AIの進展にはビッグデータの活用が不可欠ですが、プライバシー保護が緩い中国ではこれが容易に行えるからです。
すでに広州にある広州白雲国際空港のターミナル2では、顔認証のみで航空機に搭乗が可能になっています。
顔認証システムは犯罪にも利用されていますが、一方では治安維持のための国民監視にも使われているのです。
中国ではビッグデータを基盤とする「社会信用」格付けシステムを導入しており、市民の行動を監視しランク付けし、スコアが高いものに恩恵を低いものに罰を与えると発表しています。
今回話題になっている「文明コード」もまさに社会信用格付けシステムの一貫であり、 この制度のもとでは、エリートはより恵まれた社会的特権を獲得し、ランクの底辺層は実質的に二流市民となります。
この制度は2020年までに、中国の人口14億人すべてに適用されることになっています。

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