7月からのレジ袋有料化に伴い、バイオマスレジ袋に代えて対応する企業やマイバックに替える人などさまざまです。
しかし、レジ袋有料化には「有料化レジ袋は単なる金儲け」「環境に優しいのは嘘」といった疑問も多く寄せられています。
バイオマスレジ袋とは?
7月からのレジ袋有料化に伴い、バイオマスレジ袋に切り替えて従来通り無料配布する企業も少なくありません。
【発表】セイコーマート、7月以降もレジ袋無料へhttps://t.co/sbkI8aPQF7
政府がレジ袋有料化を義務付ける7月1日以降も、有料化対象外のバイオマス素材を30%配合した袋に切り替えて、当面無料を続けるという。
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 22, 2020
消費者からお金をとるよりバイオマスレジ袋にするサービス業を僕は応援すふ
— のんちぇるアゲマンズ❥ ❥ ❥ 🔫 (@nonchel_fx) June 26, 2020
なかには「バイオマスレジ袋」という言葉を初めて聞いたという人がいるかもしれません。
実は、今回のレジ袋有料化は「バイオマスプラスチックが25%以上配合されたレジ袋」は対象外となっているからです。
これは環境に優しいといわれている植物性由来のバイオマスプラスチックを使ったレジ袋のことで、植物性バイオマス素材を25%以上配合しているバイオマスレジ袋は、石油資源の節約やCO2削減につながることから「環境に優しい」と謳われています。
もちろん、コンビニ各社で有料化されるレジ袋も、規制の対象となっていないバイオマスレジを30%配合したレジ袋です。
コンビニは大手3社を含め、国の制度で有料化の対象になっていない、バイオマス素材の配合率が25%以上の袋を使っています。コンビニのレジ袋有料化は、プラごみ削減活動の象徴でしかありません。
— なかさと@れにちゃん推し (@nakasatokenji) June 22, 2020
つまり、これは企業努力でどうにでもなること。バイオマスレジ袋は従来のレジ袋より割高になるので、お客様にご負担いただくといのが正解かもしれません。
もちろん、有料化することでレジ袋の使用料を減らすことができるかもしれませんが、レジ袋はいまや生活必需品なので「新たな金儲けの手口」と言えなくもありません。
バイオマスレジ袋は環境に優しい?
では、バイオマスレジ袋は本当に環境に優しいのでしょうか?
バイオマスプラスチック25%以上で有料化必要なしというのは完全に詭弁。75%はポリエチレンなどだから、生分解しない。ドイツやフランスでは50ミクロン以下のバイオマスレジ袋はすでに禁止。日本政府は一刻も早くこんな嘘だらけの特権を止めるべきだ。
— オブラディオブラダ (@obladi_skip) June 22, 2020
レジ袋有料化ってプラスチックゴミ対策とかアホがいってるけど「バイオマスレジ袋はOK」って意味あんの?
例によって“環境に優しい”とかフワッとした説明で自然に変えるプラかと思ったら中身は「CO2削減してる」っておかしいだろ?
結局地域のゴミ袋と同じで癒着、利権の温床になるだけじゃないの?
— アイスマン (@iceman_and) June 25, 2020
環境保護という視点から考えると、石油由来のレジ袋とバイオマスレジ袋に変えたところで何も変わりません。植物由来の材料を使ってはいるものの、その大半はプラスチックの原材料が使われているからです。
「バイオマスレジ袋は環境に優しい」という言葉から「自然界で分解される」と考えてしまう人がいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
本当に環境に優しいと言えるのは「海洋生分解性プラスチック製のレジ袋」と言われており、これは海に生息する微生物のはたらきによって、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチック。
しかし、海洋生分解性プラスチックは研究段階であり、製品として販売できる段階までは至っていないのが現状なのです。
マイバックの問題点
今回のレジ袋有料化には、やはりマイバックを持つのが一番良い選択になるのでしょうか?
ところが、マイバックにもさまざまな問題が指摘されはじめています。
洗おう!マイバッグ!(`・ω・´)ゞ pic.twitter.com/DmQ2Sb8Yr9
— 狸谷 (@akatsuki405) June 25, 2020
生活番組でエコバックは洗わないと菌が沢山!洗えなくても消毒液で頻繁に消毒をすべし!ってやってて、もうそれなら、レジ袋使おうよ、ってなった。withコロナのご時世、バイオマスレジ袋が普及しそう?
— あきづき (@akizuki_b) June 27, 2020
不衛生なマイバックは感染の拡大につながる恐れもあります。
海外では感染拡大を抑えるためにマイバックの使用を禁止しているところもあるのです。
「レジ袋有料化」は正しい施策だったのか?
レジ袋を有料化すれば、全体的なレジ袋の使用料は減らせるかもしれません。しかし、単純に「石油を原料としたレジ袋の使用を禁止」すれば良いだけのことなのではないでしょうか?
レジ袋の有料化を義務付ける必要ありません。そもそもバイオマスレジ袋を有料にするかしないかは各企業の判断です。
マイバック使用者に対し還元施策をとったほうが、よほど効果的なのではないでしょうか?やはり、今回の施策には新しい儲け口を探そうとする人たちの思惑がチラつきます。
やはり、プラスチックごみ問題あるいは感染予防よりも「金儲け」を優先させる人が多いのかもしれません。

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