タケダのアリナミンシリーズは、ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」を配合した錠剤またはドリンク。体が「だるい」「重い」といった疲れに効くサプリメントです。
そんなアリナミンが発売から65年を過ぎても愛され続ける理由を探ってみましょう。
アリナミンが愛され続ける理由
驚くほどたくさんの種類の栄養サプリメントがありますが、そのなかでもタケダのアリナミンシリーズは発売から65年を過ぎても愛され続ける、まさに国民的栄養サプリです。
アリナミンの発売年は1954年(昭和29年)で、ライバル視される大正製薬のリポビタンDの発売年が1962年(昭和37年)、大塚製薬のオロナミンCの発売年が1965年(昭和40年)なので、もっとも歴史のある栄養サプリメントなのです。
アリナミン飲むわ(効くのか?) pic.twitter.com/eFN4ohmfGO
— まあ(A___A) (@st_xoxo_my) February 1, 2020
いのっちの「寝てもだめならアリナミン」っつーCMみて、アリナミンAを買ってきたのだが、てきめんに効きすぎて笑えてきたw
— B.cos式十字固め (@bcosizm) February 3, 2020
二徹ワイはカフェインとアリナミンEXplusに生かされている
— むり (@Human_LAWSON__) February 3, 2020
アリナミンシリーズが他の栄養サプリと違うのは、ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」を配合しているところです。
この「フルスルチアミン」の何がすごいのか詳しく見てみましょう。
エネルギー不足が「だるさ」の原因に?
「なんだか体がだるい」と感じるときは、ぐっすり眠って疲れをとることが大切…のはずですが、厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査」によると、成人の約20%の人が睡眠で疲れが十分に取れていないと感じているそうです。
実は、しっかり寝ても疲れが抜けないのは細胞のエネルギー不足が原因かもしれません。しっかり食事をしていても、必要な栄養が不足していると細胞レベルでのエネルギー不足が起こってしまうのです。
人間の体は37兆個もの細胞があり、その細胞ひとつひとつに必要なエネルギーを生み出す場所があります。それがミトコンドリア!
さらに細胞のエネルギーを生み出しているのがTCA回路で、しっかり食べてもTCA回路がスムーズに回らないと細胞がエネルギー不足となり、疲労が蓄積してしまいます。
これが「寝ても疲れが抜けない」という自覚につながっている可能性があるのです。
ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」
ミトコンドリアのTCA回路を円滑に進めるために大切なのがビタミンB1です。
ビタミンB1は、エネルギー源である糖質をアセチルCoAに転換し、ミトコンドリアのTCA 回路へ導いてくれる役割があります。
ところが、ビタミンB1は不足しがちの栄養素のひとつと言われており、その不足分を補おうとビタミンB1を直接摂っても体に吸収されにくいという特徴があるです。
ビタミンB1は水に馴染む水溶性ですが、栄養素を吸収する小腸の細胞は脂質の膜で覆われており、吸収には専用の輸送体が必要なのです。
この弱点を解決するのがタケダが開発したビタミンB1誘導体である「フルスルチアミン」という成分です。
フルスルチアミンは水溶性ではなく油に馴染む脂溶性なので小腸から吸収されやすく、その後、ビタミンB1に代謝されてミトコンドリアのTCA回路を活性化しエネルギー産生を促してくれるというわけです。
フルスルチアミンが細胞のエネルギー不足を解決へと導き、疲れに体の内側から対処することを助けてくれるのです。
肩こりや腰痛にも効く
体がだるいと感じている人は、肩こりや腰痛に悩んでいる人が少なくありません。これらは一見すると関わりがないように思えますが、実は深い関係があるのです。
なぜなら、寝ても解消しない疲れの背景にあるエネルギー不足は、肩こりや腰痛の引き金にもなる可能性があるからです。
一般的に猫背や前屈みといった同じ姿勢でデスクワークを続けると、特定の筋肉に負荷が加わって慢性的な肩こりや腰痛になりやすいと言われています。
疲れた筋肉は硬くなり周囲の血管を圧迫して血流が悪化し、酸素や栄養素が届きにくくなってコリや痛みが起こってきます。
慢性的な肩こりや腰痛の改善には、動きや姿勢を意識して筋肉が固まらないようにするべきです。
疲れて硬くなった筋肉をニュートラルな状態に緩めるには、ビタミンB1で細胞にエネルギーを供給することも必要なのです。
まとめ
アリナミンが長く愛され続ける理由を探ってみました。
フルスルチアミン配合のアリナミンで、ビタミンB1を補いTCA回路を円滑化すれば細胞の疲れに効きそうですね。
毎日のサプリメントに、ぜひアリナミンを加えてみてはいかがでしょうか?
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