新型コロナウイルスの感染はもう他人事ではありません。
とはいえ発熱や咳などの症状が出ても、どう対処すればいいのか分からないという人も多いはず。
新型肺炎の感染を見分けるポイントをまとめてみました。
新型肺炎の感染が疑われる症状
現在、内科や呼吸器化のクリニックには、新型コロナウイルスによる肺炎の市中感染を疑う問い合わせが急増しているそうです。
「呼吸が苦しい」「咳やタンが出る」「熱がある」などの症状があるときは、やはり受診した方が良いことは間違いありません。
しかし、それが普通の肺炎なのか、新型コロナウイルスによる肺炎なのかは、専門の検査をしてみないと判断することはできません。
さらに、検査を受けるには条件があり、検査結果が分かるまで時間を要します。
細菌性肺炎とウイルス性肺炎の見分け方
新型コロナウイルスによる肺炎の初期症状は風邪と似た症状(熱や咳など)が1週間以上続き、それに加えて倦怠感が強いという特徴があると言われています。
また、中国・武漢などでは胃腸などの消化器官の不調を訴えるケースもあったようです。
肺炎は主に細菌性とウイルス性のものに分かれており、それぞれタンの色が異なるという特徴があります。
細菌性肺炎のタンは黄色や緑など色が濃く、一方、ウイルス性肺炎のタンは白っぽかったり透明の色になることが多いという特徴があるとのこと。
そのため受診をする場合は、タンの色を見てそれを医師に伝えるとひとつの治療の目安になります。
新型肺炎を見分けるPCR検査
新型コロナウイルスに感染してるかどうかを確認する検査をPCR検査と言います。
感染が疑われる人のサンプル検体を専用の機械で検査するのですが、結果が出るまで少なくとも6時間は必要になるようです。
また、これまで2回の検査は陰性だったが3回目で陽性となったケースがあるように、初期の検査では感染の有無が判断できないこともあります。
3500名もの乗員乗客を乗せたダイヤモンド・プリンセス号の検査が遅れているのは、こうした事情があるからです。
これだけ時間と手間のかかる検査ですから、現在公表されている感染者数も当てにはならず、実際の感染者数は一桁違っている可能性もあるのです。
新型コロナウイルスのPCR検査は、1日あたり300件程度の能力を、クルーズ船の乗客の下船が可能になる2月18日以降は1日1000件まで能力拡大できる見込み。
医師と保健所の判断で、症状から見て検査が必要と思われる人にもPCR検査を行えるようガイドラインを改正しました。— 河野太郎 (@konotarogomame) February 11, 2020
さらに、新型肺炎に対応できる病院は第2種感染症指定医療機関となり、日本国内では約400機関(約1870床)のベッドで対応するしかありません。
つまり、新型肺炎の軽症の人まで第2種の指定病院で受け入れていたら、すぐにベッドが足りなくなる可能性もあるのです。
感染が疑われる場合はどうすればいいのか?
新型コロナウイルスの感染が疑われる場合、まずは自治体などの問い合わせまで相談窓口に問い合わせるのが基本です.
その際、37.5°以上の発熱、咳の症状、武漢市からの帰国者などの条件に当てはまるか確認し、疑いのある場合は指定の医療機関で診察、その後に検査という流れになります。
「相談・受診」の目安
症状なくても熱は毎日計った方がいいのかも。。#コロナウイルス #新型肺炎 pic.twitter.com/2lH5ZRzsGa— ひろ (@6hayato__) February 17, 2020
【感染が疑われる場合の対応】
①かかりつけの病院に行くのではなく、厚生省相談窓口または全国536の相談窓口に連絡をします。
・厚生労働省の電話相談窓口:0120-565653(AM9:00~PM21:00)
・新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター
↓
②その後、以下の症状を確認します。
37.5°以上の熱
咳などの症状
武漢などからの帰国者
↓
③疑いのある場合は指定病院の医師の診断。
↓
④ウイルス検査。
という流れです
まとめ
政府は新型コロナウイルスについて「潮目が変わった」と発言しています。つまり、新型コロナウイルスの感染拡大は止められないということです。
これから訪れるであろう感染ピークにどれだけ対応できるのか注目です。
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