麻生太郎財務相は「10万円給付は貯金が増えただけ。お金に困っている方は少ない」と定額給付金を疑問視する発言をしました。
ネットでは「何を根拠に?」「だめだこりゃ」「庶民感覚ゼロ」といった声が寄せられています。
麻生財務相「10万円給付は貯金が増えただけ」
麻生太郎財務相は自身の政治資金パーティーで、10万円の特別給付金について「その分だけ貯金が増えただけ」と述べ「カネに困っている方の数は少ない。ゼロじゃありませんよ。困っておられる方もいらっしゃいますから。しかし、預金・貯金は増えた」と発言し話題になっています。
麻生氏「10万円給付分だけ貯金増えた」 効果を疑問視 https://t.co/e8fxomwomJ
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 24, 2020
ネットでは「何を根拠に?」「だめだこりゃ」「庶民感覚ゼロ」といった声が寄せられています。
ネットの反応
麻生財務相の発言に関するネットの反応を見てみましょう。







特別定額給付金10万円の使い道は?
麻生財務相は「何を根拠」にしてこのような発言をしたのでしょうか?
ニッセイ基礎研究所が2020年6月、全国に住む20~69歳の男女2062名を対象に行なった「特別定額給付金の使い方」のインターネット調査を参考に考えてみましょう。
この調査によると、特別定額給付金の使い道は圧倒的に「生活費の補填」(53.7%)が多く、2位「貯蓄」(26.1%)、3位「国内旅行」(10.1%)となっています。
自分や家族の収入減少に対する不安度を比較すると、不安が強いほど「生活費の補填」の割合が高く、「貯蓄」のなかにも「不安があるからこそ貯蓄する」人が多いということが伺われます。
また、不安が弱い人は「国内旅行」「外食」の割合が高く、ほとんど不安を感じていない人は「辞退」(2.1%)や「寄付」(1.5%)をしています。
つまり、このデータを見る限り、麻生財務相の言うところの「10万円給付は貯金が増えただけ。お金に困っている方は少ない」はというのは、全くの見当違いと言えるでしょう。
何を根拠として麻生財務相が、こうした発言をしているのか気になります。

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